人宿藍染工房の藍畑

静岡駅から車で10分ほど、かつて東海道の宿場町として栄えた「丸子」の一角に、私たち人宿藍染工房の藍畑があります。小さな畑ですが、種から藍を育て、染料の材料となる「蒅」作り、さらには染め物として藍染商品になるまでを一貫して静岡でおこなうことを目標にしています。
最新の藍畑の様子
工房では鉢植えで藍を育てています。自由研究の題材にもご利用ください。
静岡と藍染のはなし
静岡市の中心部に「紺屋町」という一角があります。
この紺屋(こんや・こうや)というのは藍染屋のことを意味しており、江戸時代には藍染をおこなう染物屋が軒を連ねていた名残りです。
かつては、市内を流れる安倍川流域に藍染の材料を育てる藍畑が存在していたと言われています。
明治以降、化学染料の普及で衰退してしまった静岡の藍染文化ですが、人宿藍染工房の藍畑は、「静岡藍」復活の第一歩と考えています。
人宿藍染工房の藍畑で育てている藍ってどんな植物?

植物の名前は「蓼藍(タデアイ)」。高さ70cmくらいに育つ、タデ科の1年生植物です。道端に生えているイヌタデと同じ仲間です。
漢方薬の材料に用いられたり、奈良時代に日本に藍染が伝られてからは藍染の原料として、人々の生活に昔から関わってきた植物です。
Special Thanks.
たくさんのご協力やお力添えによってスタートした藍畑。心よりお礼申し上げます。
- 一般社団法人ジャパンブルー上板
- 地主さん、畑のご近所の皆さん