藍の染色液の作り方は、大きく分けて2つあります。
「化学建て」と「発酵建て」です。
ざっくり言うと、タデを発酵させて蒅を作り、
蒅に含まれている色素をどうやって染められる液にするのか?という点で違いがあります。
化学建ては薬品を使います。こちらの方が安定して深い色が出せます。
発酵建ては微生物にがんばって働いてもらって液を作っています。
当工房は発酵建てを現在しています。
液を作るのも大変手間のかかる作業ですが、出来上がってからのお世話も神経を使います。
暑い日が続いたり、急に寒くなったりしても、
人と同じで元気がなくなり、色が出なくなります。
また、働かせ過ぎても(染めすぎても)ダメです。
働いてくれたら、休ませてあげないと死んでしまいます。
そのため、他のご予約が入っていない時でも体験ができない事があります。
色も毎日同じ色は出ません。
体験で出会った色は、その日だけの、あなただけの色なのです。
何卒、ご理解いただけますと幸いです。