革を藍染

・・・記録第2弾・・・

天然灰汁発酵建ての本藍染で革を染める方法。

<まず革が大切>

クロム鞣しは不可。ドロドロになったりするので藍染の液の微生物ちゃんに悪影響が出そう。

植物タンニン鞣しのヌメ革を使用。これも加工した業者さんによりかなりの差が出る。

サンプルを取り寄せて色々な業者さんの革を試した。

革は基本牛のヌメ革タンロー。

鹿革も染まりますが、独特の柔らかさは無くなります。

 

革を染めるのも大切ですが、藍の染液に革の薬品があんまり入ってしまうのも

よろしくないので、始めて仕入れた革は手のひらサイズの革を

甕に直接入れずに、小さな容器に藍の液を入れてその中で染色テストをします。

※よくない物はヌメってきたり、およそ使えない状態になります。

 

<いよいよ染めます>

40℃位のぬるま湯に浸けて柔らかくし、水気を拭いて染めます。

3分浸けたら5分以上酸化させます。酸化時間を多くとります。

この方が色がしっかりのります。

この時に藍の華や気泡があると、痕になるのでそっと落として下さい。

これを繰り返して好みの色にします。

 

染めたら、酢酸水で中和します。

濃度は水1ℓに対して染色用酢酸80%を9㏄の割合。

4~5分浸け置きます。

その後、ぬるま湯か水で表面に傷が付かない様に慎重に洗います。

タオルをそっと押し当てて水気を拭き、数枚重ねた新聞紙ではさみます。

上から平らで重たい木の板などで重石をして乾かします。

この時新聞紙を何度も交換します。これをしないとカビます。

 

<染色後の加工>

乾くとパリパリになっているのと、このままだと色移りが激しいので

加工します。

まずレザーコートを薄く塗ります。私は平刷毛で塗りました。

刷毛痕が気になる方はスポンジでもいいと思います。

レザーコートが乾いたら、ミンクオイルを柔らかい布で刷り込みます。

そのあと、革が柔らかくなるまで革を揉みます。

折れない様に気を付けます。

染めると革の脂が抜けて固くなるので脂を補う感じです。

 

ミンクオイルを塗って揉む!を繰り返し、1日乾燥させます。

※今回床面はあえて染めっぱなしでした。

 

これで出来上がり。

 

※こちらも、記録用。これを見て製作して上手くいかなくても

責任は負いかねますのでよろしくお願いいたします。

 

2023.3.13時点で名刺入れあと残り1つとなりました。

良かったら見に来て下さい。

 

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