晴れのちくもりのち雨…1日のお天気もてんやわんや。人宿町の工房からも、丸子の藍畑からもお伝えしたいことがたまり過ぎててんやわんや。人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。
通常よりも1ヶ月ほど遅れて急遽スタートした、私たち人宿藍染工房の藍畑。
第3回はお待ちかね「定植(苗の植え込み)」の作業の様子をお伝えします。
心強い仲間の助けで藍の苗を植え付け開始
心強い助っ人に、人宿藍染工房のプロデュースをしているデザインオフィス創造舎の皆さんが忙しい仕事の合間をぬって協力してくれました。
普段のデスクワークから半日、土いじりタイムです。
工房の職人は作業の残りの広さを「アール」で数えながら、建築デザインに携わる会社のメンバーは「坪」で数えながら…チーム一丸でせっせと植え込んでいきます。
レポート担当・中の人は、植え込み作業は残り何「平米」だろうか?と、工房で留守番してましたけど。
たくさんの葉を収穫するために、まっすぐ30cm間隔で植え付ける
畑の畝にまっすぐ、およそ30cm間隔で植え込んでいきます。
目星をつけるために、畝の長さのビニール紐に30cm間隔で結び目で「印」をつくったモノを用意して、それを目印に植え込んでいきます。
等間隔で植えることで、苗がまんべんなく大きく育ってくれるので、窮屈にならないように気をつけながら植えていきました。
畑もやっぱり手作業。一株ずつていねいに。
田植えのように苗を機械で一気に植えるわけにはいかず、ここでも藍はすべて手作業です。
一株ずつていねいに植え込んでいきます。
対策ずくめの藍の定植作業
レディースチームは紫外線対策、メタボチームは筋肉痛対策、アダルトチームはギックリ腰対策…それぞれコロナ対策でソーシャルディスタンスもとりながら。
午前中から汗ばむ陽気の中、マスク着用ということで熱中症対策もあわせて対策ずくめな作業となりました。
小さな藍畑とはいえ、やはり農作業は重労働です。
作業に協力してくださった会社の皆さんには本当に頭が下がります。ありがとうございました。
ひとりで作業したら丸一日かかりそうな作業でしたが、おかげで2時間程で完了できました。
人宿藍染工房の藍畑に植えた「苗」の話
あとの害虫対策は工房チームにお任せあれ!と大きな声で述べたいところですが、植えていただいた苗は「タデアイ」といって、ことわざ「蓼食う虫も好きずき」というくらい、害虫がつきにくい植物だったりします。
職人の伊藤喜一朗が、藍染の勉強で昨年お世話になった徳島県上板町の畑で収穫した種を、今年、静岡の人宿町にオープンした人宿藍染工房で種まきした苗です。
とはいえ、急遽スタートした藍畑。静岡で用意できた苗では畑一面に植えるには量が足りません。
謝辞:藍の絆、上板町から苗をおすそ分けしていただきました
古くから脈々と藍染文化が地域に根ざしている徳島県にSOS…
研修でお世話になった徳島県上板町の一般社団法人ジャパンブルー上板様よりタデアイの苗をわけていただきました。感謝、感謝でございます。
まとめ:収穫のときはぜひ皆さんもご参加いただけるようにしたいな…
こうして、藍(タデアイ)の苗が植わったことで、元自然薯畑から藍畑へと変身しました。
このところ初夏のような日もあれば、少し肌寒いような日もあって体調管理がひと苦労…どうも、インドア派宣言!人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。 4月の終わりに工房で藍の種まきをしまして、「藍の観察日記」をお届け[…]
今回もたくさんの方のお力添えで進められた工程です。
大切に育てながら、収穫の際には藍畑のファンになってくれた方をお招きして収穫イベントがしたいですね。
新鮮な藍の生葉が採れる時期にしかできない「生葉染め」の体験なんかも楽しそう。
これから太陽の光を浴びたり、梅雨の雨で潤いながら一気に生長するタデアイに負けじと、人宿藍染工房も賑わいのある工房へと成長していきたいと思っています。
どうぞ、工房へもお気軽にお立ち寄りください。
植物がぐんぐん育つ季節の到来、どうぞ次回の藍畑レポートもお楽しみに。