世の中には運気よりも耕運機がそばにあった方がいいタイプの人っていると思うの。こんにちは、人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。
さて、今回は藍畑シリーズの第2回をお届けしましょう。
文明の利器「耕運機」導入で一気に耕す
前回の畑仕事では、想像以上にやらなければいけない作業が多くて、藍畑にするための準備の準備までしか進まなかったんでした。
このところ初夏のような日もあれば、少し肌寒いような日もあって体調管理がひと苦労…どうも、インドア派宣言!人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。 4月の終わりに工房で藍の種まきをしまして、「藍の観察日記」をお届け[…]
レポートをお伝えする専門の工房スタッフは呑気に「あらぁ、今年から耕しはじめて、来年の春にでも苗を植えるのかな?」なんて傍観しておりましたけど。
最近はネットショップで何でも売ってるような時代。
人宿藍染工房のプロデュースをしている、デザインオフィス創造舎の社長が「まさか我社の経費で耕運機を買う日がくるとは思わなかった」…と言いながら某ネットショップでポチッと注文したとか。
そう、運気よりも耕運機の似合う藍染職人・伊藤喜一朗というのもいいんじゃないでしょうか。
肥料を混ぜ込むように耕していく
畝の上にまんべんなく肥料を撒いて、土と肥料を混ぜ込むように耕運機で耕していきます。
すべて人力で耕していた時代の苦労を考えると、幸せなくらい耕す作業がはかどります。
さすが、ハイオク指定の新車耕運機!
試運転のつもりで作業を始めたのに、気づくと畑一面を耕していたくらいです。
推奨される肥料が手に入らない場合は臨機応変に
土に栄養を補給すべく、化成肥料を用います。
野菜のように実を収穫するわけでもないのに、藍染に用いる「タデアイ」という植物は割と栄養がたくさん必要な植物なんですよ。
草の仲間なので痩せた土地でも枯れない生命力を持っている反面、藍染用に少しでも多くの葉を収穫したい場合はしっかりした土作りをしてあげる方が立派に生育します。
市販されている化成肥料で十分ですが、
チッソ:リン酸:カリの割合が均一で「16-16-16」のものがおすすめです。
近所のホームセンターを見て回りましたが、あいにく「14-14-14」のモノしかありませんでした。でも、あまり細かいところは気にしなくても問題なく使えます。
それこそ、肥料も某ネットショップで頼んでおけばばよかった…という話ですね。
まとめ:耕す前と後の比較と植え込み準備完了
自然薯畑だった状態から、1週間ほどかけてご覧のように藍畑としてデビューする準備が整いました。
畑の土は植物にとってのお家の中の布団みたいなもの。
肥料を混ぜ込んで耕したフカフカの土は、天日干ししてふわふわになった布団といったイメージでしょうか。
まもなくここに藍がスクスク育つと思うとワクワクしてきます。
畑だけを専門に作業したわけではなく、人宿藍染工房での仕事も平行しつつお天気との相談などもありつつ…次回はいよいよ畑に藍染に使う「タデアイ」の苗を植え込みしていきます。どうぞ次回もお楽しみに。