藍染って言うと中には「少しご年配の人の嗜むもの」といったイメージをされる方もいらっしゃいますけど、最近は自分だけの藍色の魅力がかっこいいという若者に人気だったりするんです。どうも、若者とご年配の皆様の橋渡し、人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。
先日、この工房にもスタイリッシュなイケメンが藍染ワークショップにお出かけくださいました。
好みのアイテムに藍染を施す 藍染ワークショップでは、普段の藍染体験メニューのラインナップよりも「ワンランク上のアイテム」を、じっくり染めていただく機会をご用意しています。 せっかくなら、普段使いできるモノを染めたい…そんな気持ちをカ[…]
通常の藍染体験よりワンランク手の込んだ染め体験ができるワークショップでしたのでご紹介しましょう。
藍染ワークショップ:型紙を使った抜染
今回は型紙を使って、手ぬぐいの抜染に挑戦していただきました。全工程のお時間は2時間くらいでお楽しみいただけます。
先に染め上げた布に、抜染糊を使って型紙の模様を脱色する技法のこと
抜染:藍染ワークショップの流れ
- お好きな型紙から柄を選ぶ
- 布を染めて乾かす
- 染め上げた布に型紙を設置して、その上から抜染糊を置いて乾かす
- 色が抜けたらぬるま湯で洗って糊を落とす
- アイロンがけをして仕上がり
このような手順で楽しんでいただきます。
スリムなイケメンさんは、今回「桜の花」「麻の葉」の2種類の型紙をお選びいただきました。本来でしたらちょうどお花見シーズンですものね…こうした季節の柄を選ぶのは粋ですよね。
ワークショップで濃い藍色に染める
型紙が決まったら、作品のイメージを左右する染の工程に入ります。
職人がコツをていねいにアドバイスしますので、藍染が初めての方でも安心して染めていただけます。
ワークショップなら染めるお時間もたっぷり予定しているので、濃いめの藍色をご希望される方にもご満足いただけて人気なんです。
スリムなイケメンさん、随分と慣れた手付きで藍甕に手ぬぐいを投入です。
伺ったら「事前にYouTubeで予習をしてきた」とのこと…予習をしてご参加くださったお客様は初めてでございます。
染め上がったらアイロンがけで乾かします
最近工房の藍の染液は絶好調な色が出ているので、染めの工程もスムーズに進みます。ご希望の濃さの藍色に染まりましたら、洗ってアイロンがけで乾かしてしまいましょう。
仕上がりに差が出ますので、抜染の場合はしっかり乾燥させることがポイントです。
型紙の上から抜染糊を置く
染め上げて乾かした手ぬぐいに型紙を配置して、その上から抜染糊を塗っていきます。糊を塗ることを「置く」って言うんですよ…塗るでいいじゃないの~って気もしますが、糊置きの工程です。
スリムなイケメンさん、この糊置きの工程も手付きがスムーズで…「糊置きもYouTubeで予習してきました」ですって!
もう「この工房に転職しませんか?」ってスカウトしそうになりましたけど。
型紙の切り抜いてある部分にまんべんなく糊置きしていただきました。細かい部分まで綺麗に抜染糊が塗れているので、良い感じに仕上がりそうですね。
ていねいな糊置きを拝見しながら、ベテラン職人も初心忘るべからずですね〜。
もちろん、コツが必要な部分は職人がサポートしますので、YouTubeで予習してなくても大丈夫です。
色が抜けやすいようにアイロンがけ
糊置きが済んだら、ドライヤーで乾燥させて、さらにアイロンがけをしていきます。
熱を加えることで抜染糊の効果がより早く、しっかり作用します。
この段階の見た目のように仕上がるので、完成形が見えてきた感じです。完成まであと一息、頑張りましょう。
ぬるま湯で糊を落とす
しばしおしゃべりを楽しみながら、抜染糊が作用して色が抜けるのを待ちます。
藍染や様々な染色についてのご質問などもわかりやすくお答えできますし、時にマニアックなご質問もお受けしていますので退屈する暇はありませんよ。
きちんと色が抜けたのを見計らって、ぬるま湯で糊を洗い流してしましょう。
最後に脱水してアイロンがけをして仕上がりとなります。
イケメンが染めると作品もイケメンな仕上がりになる
藍甕の前でかっこよく染め上げていただいた作品と共に記念撮影させていただきました。
今年はお花見も自粛ムードな状況ですが、桜の花柄に型染めした藍染の手ぬぐいをお部屋に飾ってお花見気分を楽しむなら身の安全が保てそうですね。
今日は4年に一度のうるう日ですね。2月29日生まれなら4年に一度しか年をとらないとか!?…そんなわけはないですかね…こんにちは、人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。 連日報道される、新型コロナウイルスですが、藍染[…]
藍染にはウイルスの抗菌作用もあることが知られていますから。
スリムなイケメンさんが染め上げたら、完成する作品もイケメンになる…今回はそんな藍染ワークショップのレポートをお届けしました。
ご協力いただきました、スリムなイケメンさんありがとうございました。