当工房の新型コロナウイルス感染性(Cvoid-19)拡大防止に対する取り組みと、2024.10.15現在、ほぼ通常通りのサービス内容で営業中です。
仏教用語で言われる「三密」は、身密・口密・意密。新型コロナで避けなければいけない「三密」は、密閉・密集・密接。
甘いモノの誘惑に勝てないスタッフが避けられない「三密」は、ハチミツ・黒みつ・あんみつ…といったところです。どうも、人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。
ひとつ前の記事でお知らせいたしました、藍のマスク(アイノマスク)に早速の反響ありがとうございます。多くのお客様に手にしていただいてとても嬉しいです。
[afTag id=1661] アベノマスクなる布製マスクの支給は、非常事態宣言の対象地域を優先に郵送されるそうですね。私たちの暮らす静岡県でも、ジワジワと感染者数の増加が報道されていますし、各々が自覚を持って過ごすことが求められると[…]
マスクつながりな話題で、先週、染色レッスンで面白いチャレンジをしてくださったお客様がおられましたのでご紹介しましょう。
職場で支給された「給食当番みたいなマスク」をどうにか可愛くしたい…
お客様のお勤め先では、感染症予防の一貫として布マスクが支給されたそうなのですが…「どーにも給食当番みたいになってしまって恥ずかしくて使えない」とお悩みだったそうです。
使い捨てマスクはなかなか入手しづらいですし、せっかく支給された布マスクを活用しない手はないわけですが、恥ずかしさが勝ってしまう状態というわけです。
こうした「給食当番マスク」の問題も全国に蔓延しそうなお悩みではないかと推測してしまいます。
ならば三密を避けて営業している、染色レッスンで染めて見よう!ということで、職場で支給された「給食当番マスク」をお持ち込みいただきました。
マンツーマンレッスンで濃い藍色に染める
藍の秘めた様々な効能や可能性は、コラムでご紹介の通り。
今日は4年に一度のうるう日ですね。2月29日生まれなら4年に一度しか年をとらないとか!?…そんなわけはないですかね…こんにちは、人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。 連日報道される、新型コロナウイルスですが、藍染[…]
ならば、たーっぷり藍の成分をマスクに浸透させましょう。
通常の藍染体験ではできない贅沢な染色の時間を使っていただきながら、イメージする藍色に染めていきます。
染め上がり
染色の工程が終わった段階では、「これ藍染?」といくらい濃く、黒いように見えますよね。
しかし、洗濯物と同じように布は乾くと色がワントーン薄く(淡く)見えます。染め上がりの段階で、布が乾いた時にどのくらいの藍色に染まっているか判断できるようになるには経験が必要になる部分です。
乾燥
布マスクは幾重にも布が重なっているのでアイロンがけで乾燥させることができません。ここまでの工程で1日目のレッスンはおしまい。工房でお預かりして月2回のレッスンを翌日にご予約いただき、続きの工程をおこないました。
しっかり布が乾燥しますと、染め上がりの段階からご覧のような藍色に変化します。藍染の染液が変化するのではなく、布が乾燥するだけでこのような見た目の変化になります。
抜染でワンポイントを入れる
2日目のレッスンでは、工房にある型紙からお気に入りのモノを選んでいただき、ワンポイントを入れることにしました。
元々は、着物の反物を染めるための大きさの型紙からワンポイントにしたい部分だけを新しい型紙用の紙にトレース(描き写し)して、マイ型紙を作るところからの挑戦です。
型紙は一度作ってしまえば、「お客様だけの型紙」として次回以降もワンポイントを入れたい時に使うことができるのも魅力ですね。
染め上げたマスクの端に型紙を配置し、抜染糊という特殊な糊を置いて抜染していきます。ワンポイントお花見ができなかったので桜の花模様を選ばれておりました。
先に染め上げた布に、抜染糊を使って型紙の模様を脱色する技法のこと
古典的な反物では冬の柄とされる「椿」ですが、型紙のお花の形が可愛いので、季節感という観点ではなく、ワンポイントのロゴのような可愛さで選ぶのも良いですね。
真っ白な給食当番マスクから、お客様だけの素敵なマスクが完成しました。
みんながマスクをする世界だから、ちょぴり遊びゴコロを取り入れたい
というわけで、皆さんもお手元にアベノマスクが届いたら藍染でオリジナルの1枚を仕上げてみたくなりませんか?
なかなか一度に大勢でどうぞ!と声高らかに呼びかけるわけにいかない、感染拡大を招かないよう配慮しなければいけない状況が続きますが、三密を避けながら、気持ちだけは明るく過ごしたいものですね。
おさらいですよ、避けないといけないのは「密閉・密集・密接」。スタッフへの差し入れで大歓迎なのは「ハチミツ・黒みつ・あんみつ」。どうぞ皆様もご用心ください。