皆さんもひとつくらいお持ちじゃないですか…?お値段お高かったのに、ちょっぴり品質が残念なモノ。せっかくなら染直して世界にひとつだけのとっておきのモノにして愛用しましょ!人宿藍染工房スタッフ(@shizuoka.aizome)です。
当工房では、お客様のお持ちのお好きなモノをご自身で染めていただける「持ち込み染色ワークショップ」と、染直しリメイクをプロに委ねていただける「持ち込み染色セミオーダーメイド」をご用意しております。
先日、セミオーダーメイドをご依頼いただいたお客様に大変喜んでいただきましたので、ぜひ事例としてご紹介します。
一度洗ったら色移りで大変…愛着のあるトートバッグを染直し
お預かりしたのが、こちらのトートバッグ。アウトドア系の有名ブランドですからお高かったはず…と推測です。
ビフォー:お持ち込み時の状態
雨に濡れてしまったので一度お洗濯されたら…
持ち手とショルダー部分の赤いバンドからと思われる、赤い色移りが全体的に発生してしまったとのことでした。
せっかくの生成りのキャンバス地の部分に、斑模様の色移りが見受けられます。
こちらをお預かりして、本藍染による染直しを行いました。
アフター:染直し後の状態
ご注文の藍色になるまで、熟練の職人が幾重にも染の工程を繰り返し、美しい藍色に生まれ変わりました。
天然灰汁醗酵建てによる本藍染では、化学染料で着色された生地や紐の部分、あるいは化学繊維は、ピュアな状態の生成り色や白色の綿や麻と同じようには染めることができません。
でも、その性質を逆手に取ることで、プリントされたブランドロゴを残すことが可能なのですよ。
まるでブランドにカスタムカラーでオーダーメイドしたかのような雰囲気なのがカッコいい仕上がりです。
カメラが得意ではありませんもので、実物のお色を表現するのって難しいのですが…
お客様にも本藍染特有の藍色を大変気に入っていただくことができました。
実際にトートバッグをお使いいただいていく中で、徐々に経年変化していく過程が所有者様のみが醸し出せる「味」になるというのも藍染製品を愛用する醍醐味のひとつです。
いかがでしたか?
染直して、再び長く使う。
小さなエコにもつながる本藍染によるセミオーダー染直し事例のご紹介でした。
持ち込み染色セミオーダーメイドの流れ
- 染直したいモノをお持ちください
- 染直したいモノの重さや、ご希望のお色味、デザインなどを伺いお見積りを作成します
- 正式にご依頼いただきます(ご依頼内容により納期が異なります)
- できあがりましたらご連絡しますのでお受取りください